「アーキテクチャの研究に未来はあるか」
ここ数ヶ月の最も大きな悩みの種のひとつである。
コンピュータアーキテクチャと聞いて何を思い浮かべるだろうか。どれほどの数のアーキテクチャを挙げられるだろうか。自分はこの世界に入ったばかりだからか指で数えられる程度しか知らない。
しかしながらこれは数多くのアーキテクチャが提案されたにも関わらず、商業的な成功を収めたアーキテクチャがそれだけしかないという意味である。
更に、今以上に効率的なアーキテクチャを作ることは難しいのではないかという雰囲気すら感じる。
このとても小さいパイの中で研究することはリスクだ。
しかし、諦めたくない。今のプロセッサのアーキが最適だとは思えないし、自分ならもっと良いアーキを提案できると思っている。
アーキを馬鹿にする人たちが居るが、アーキの進歩は確実にコンピュータ・サイエンスの幅を広げているのだ。例えばGPUがなければ機械学習はまだ20年前に失速した技術だっただろう。
アーキの世界には実際には使えないようなオレオレアーキテクチャをたくさん発表している人がいるようだが、そんな人たちを反面教師に実際に使われてコンピュータ・サイエンスの幅を広げられたらなと思う深夜である。